■ゴミ捨て場の出会い
手に持っている袋を投げ捨てるように、多少乱暴に収集場所に置く。
―――そこで、また視界に入る。
さっきもあった……人の腕のような物。
いや、俺の見間違いじゃなければ、それは傍目に見ても確実に人間の腕でしかないと思う。
時夜「さて、さっさと次を持ってくるか」
それでも、俺は何事もなかったように普通にしていられるのに、一応の理由はある。
時夜「………」
ゴミとゴミの隙間から顔をのぞかせているその、
“人間の手のようなもの”を掴んで持ち上げる。
それはあっさりと取り出せた。
案の定、肩部分から先はあるはずのものがなく、
腕自体も変な角度で折り曲げられていた。
そのくせ血は滴っておらず、関節部分が丸くなっている・・・